2024年 第一四半期補聴器出荷台数
日本補聴器工業会が取り纏めしている日本における補聴器出荷台数(2024年の1月~3月)の報告がありました。
補聴器出荷台数の総合計は、150,544台で前年156,716台と比べると96.1%と減少しています。
2023年との前年比で見ると、以下のとおりです。
形状 | 2024年出荷台数 | 2023年出荷台数 | 対比 | 個人的なコメント |
耳かけ型 | 91,900台 | 90,896台 | 101.1% | 耳かけ型は特に小型タイプ(103.3%)が増加。 |
耳あな型 | 56,553台 | 63,395台 | 89.2% | オーダー(81.8%)よりもその他(121.9%)が増加。 |
ポケット型 | 2,034台 | 2,374台 | 85.7% | 全体の1.35%の割合。取扱メーカーが限定。 |
メガネ型 | 57台 | 51台 | 111.8% | 日本全体で57台。開発が進んでいない。 |
総合計 | 150,544台 | 156,716台 | 96.1% | 前年-6,172台/-3.9% |
ちなみに当社の1月~3月の前年比は104.8%で増加はしておりますが、微増の結果となりました。
2023年と2022年の1月~12月の販売台数の対比では130.1%でしたので、今年の1月~3月の販売台数は伸び悩みの傾向にあります。
※補聴器ストアでは新規開店を継続しており、数値には新店舗分も含まれるため、あまり参考になりません。
私個人としても新規開店準備や看板の名称変更に伴う諸手続き、システムやホームページ構築、測定設備の増設や入替、様々な事に気を取られてしまい、本業を疎かにしてしまった結果かもしれません。
日本における補聴器普及率が15%の中、今回の補聴器出荷台数の前年割れについては、補聴器業界人として色々と考えなければならないと感じています。
地方自治体の高齢者補聴器購入費助成制度の前年度予算分が底をつき、4月を待っていたお客様がいるなんて話も耳にしますので、4月~6月は補聴器出荷台数増の話が伺えれば幸いです。
われわれ補聴器販売店ができる事は、適正な補聴器供給に努めることだと思いますので、日々目の前のお客様へ出来得る限りの補聴器サービスの提供を行っていきます。
参考リンク
・(一社)日本補聴器工業会:現状レポート・統計資料(外部ページに移動します。)